『Athelete Career Challenge』 Kick Off カンファレンス 企画協力の報告

 

スポーツキャリアサポートコンソーシアム(以下、「SCSC」)では、本年度、有志会員の連携プロジェクトを実施しています。その一つであるアスリートのキャリア支援プロジェクト(以下、「支援プロジェクト」)にて企画協力を行った「Athlete Career Challenge」Kick Off カンファレンスが2020年3月4日に開催されました。 (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定を一部変更して、関係者のみの縮小開催となりました。)
本カンファレンスのメインテーマは、「スポーツのチカラで未来を変える、Beyond2020 アスリートキャリア形成支援構想」で、 スポーツ庁鈴木大地長官による開会挨拶、有識者と元アスリートによる基調講演、トークセッションが行われました。トークセッションのテーマは、支援プロジェクト内でメンバーによって議論された内容を参考にしており、登壇者によりその議論が深まり、強いメッセージが発信されました。プログラムと登壇者は以下の通りです。

◆基調講演「ビジネスマインドアスリートが今後の日本を変える」
鈴木 啓太 氏(AuB株式会社 代表取締役/元サッカー日本代表)
田中 研之輔 氏(法政大学キャリアデザイン学部教授)

◆トークセッション「今後求められるアスリート像とキャリア支援プログラムの方向性」
岩政 大樹 氏(元サッカー日本代表)
原田 裕花 氏(バスケットボール解説者/元バスケットボール女子日本代表)
森下 尚紀 氏(株式会社MPandC代表取締役社長/青山学院大学産学連携コーディネーター)

基調講演の鈴木氏からは、冒頭、「日本を作ってきたのは、アスリートマインドをもった実業家」との言葉があり、アスリートの定義を「高みを目指す、限界にチャレンジする人」として、スポーツとビジネスの共通性が示されました。
田中氏は、学術の立場から昨今の産業界におけるキャリア課題とプロティアンキャリア論を示しながら、アスリート独自のキャリア開発の必要性とアスリート人材の可能性について講演されました。
その後、基調講演の演者に3名の登壇者が加わった合計5名で、以下の観点からトークセッションが繰り広げられました。

・現在のアスリートキャリア形成に関する環境について
・今、社会が求める人材像とアスリートの現状、アスリートを取り巻くステークホルダーの役割とは
・アスリートのために必要なキャリア形成支援とは

同じサッカー界で活躍した鈴木氏と岩政氏が、選手としてはライバルでも、お互いの思考スタイルに関心を寄せ合い、スポーツによって未来の子ども達を育てよう、社会を変えようというビジョンを共通して持っていることを感じさせるセッションとなりました。 また、選手として世代が異なる原田氏は、選手が置かれる環境が変化し、多くの情報に触れることができる現代、キャリア形成に関する意識も自分の世代よりは感度が高くなってきたとしながらも、女性特有のライフイベントへの考慮とサポートの必要性を述べられました。
アスリートのキャリア支援企業であり、自らの会社でアスリートを雇用する立場でもある森下氏は、スポーツ産業の成長戦略に触れ、アスリートのキャリア支援に対する社会からの投資を呼びかけました。 田中氏は、企業のキャリア開発の問題に触れながら、大学界×スポーツ界×産業界の戦略的提携によりスポーツ界がビジネスマインドアスリートを多く輩出することは、個人と企業の成長を促し、ひいては日本を変えていく原動力になるとの見解を示しました。
カンファレンスの内容は、本企画に協力いただいたプロジェクトメンバーによるフィードバック、登壇者の発言も含めて、今後のコンソーシアム事業に生かされる予定です。 (報告:SCSC事務局)

 

 

※当日の内容は、スポーツ庁のFacebookにて動画配信されています。ぜひご覧ください。

本カンファレンスが実施されたスポーツ庁委託事業「スポーツキャリアサポート戦略」は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、国としてアスリートの競技力向上を推進している中、トップアスリートが安心してスポーツに専念できるよう、アスリートのキャリアについて、関係者が協働して効果的な支援を行うための仕組みを構築することを目指しています。 スポーツキャリアサポートコンソーシアムは、本事業の「スポーツキャリアサポート推進戦略」事業の一環として運営されています。

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